スペイン/セビリア万博 1989.02.07【World Topics Stamp Collection】

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『新大陸発見ゆかりの地での万博に世界中が注目』

 新大陸発見から500年目にあたる1992年、スペインのセビリアで、万国博覧会が開かれる。会場がおかれるセビリアは、スペイン南西部アンダルシア地方に位置し、現在は商工業や文化、観光の中心地としてにぎわう大都市である。実は、新大陸を発見したコロンブスの拠点が、このセビリア港で、大航海時代のマゼランやベスプッチも船出した歴史をもつ、いわば、16世紀スペイン黄金時代の文化・経済の中心地であり、新大陸ゆかりの地として、今回の万博開催地に選ばれた。

 万博は、参加各国が技術競争にしのぎを削っていた19世紀の時代から、20世紀にはいると、ニューヨーク万博(1939)の「テレビ」、大阪万博(1970)の「月面の石」に代表されるように、"デモンストレーションの場"へと様相が変わってきた。世界的な記念の年にあたる世紀末のセビリア万博が、何を見せてくれるか、いまから世界中の人たちの期待と注目を集めている。

 なお、セビリア万博の記念切手は、スペインで1988年中に3回発行されていて、今回が4回目。今回の図案は、過去の主だった万博のシンボルとなる建造物を描いている。

▷8+5ペセタ
イギリス「ロンドン博覧会」(1851)のクリスタルパレス(水晶館)

▷8+5ペセタ
フランス「パリ博覧会」(1889)のエッフェル塔

▷20+5ペセタ
ベルギー「ブリュッセル博覧会」(1858)のアトミウム

▷20+5ペセタ
日本「大阪万博博覧会」(1970)の太陽の塔

※1989年当初の説明です。

#切手

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