マーシャル諸島/マーシャル諸島と日本 1989.01.19【World Topics Stamp Collection】

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『日本との結びつきの歴史を物語る切手』

 西太平洋、ミクロネシアの東端を占めるマーシャル諸島は、小礁まで数えれば、島の総数867におよぶ島群である。南北にのびる2つの島列は、東側がラタック(日の出)諸島、西側がラリック(日没)諸島と呼ばれており、最近ではリゾート地として日本人観光客が振るわっている。しかし、日本とマーシャル諸島とのつながりは、今に始まったことではない。

 この美しい島々は、第1次世界大戦後の1920年から日本の委任統治領となった。日本は良港をもつヤルート島に南洋庁支庁を置き、諸島の行政にあたったが、土地が狭いために経済的な利用価値はあまりなく、もっぱら軍事拠点として、基地、鉄道などの整備を進めていった。したがって、第2次世界大戦では激戦地になるという悲惨な運命をしいられ、島民の生活はもとより、日本の統治時代を示す施設は、ほとんどが破壊された。それが近年では、日本に近いリゾート地、豊かな漁業地などとしてあらためて注目されている。同諸島と日本が過去から現在まで、一貫して深い関係にあったことを、上の田型連刷切手は物語っている。

▷45セント[左上]:
マジュロ島台風のときの救助記念碑

▷45セント[右上]:
1940年代の日本軍水上飛行機基地と鉄道

▷45セント[左下]:
マーシャル諸島海域の日本漁船

▷45セント[右下]:
スキューバーダイビングを楽しむ日本人の新婚カップル

※1989年当初の説明です。

#切手

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