ソ連/アルメニア大地震被災者救助 1988.12.27【World Topics Stamp Collection】

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『地震から切手発行まで、わずかに20日間』

 1988年12月7日、アルメニア共和国の北部を襲った大地震は。一瞬にして数々の村落を崩壊させた。一時の報道では死者10万人におよぶ、と伝えられるほどの大惨事となり、コーカサス地方では過去80年間で最大規模、世界的にも今世紀有数の被害を出した大震災となった。しかし、地震自体の規模は、マグニチュード6.8~7.0、震源の深さ3キロと、過去の大地震と比べて決して大きくはなく、政府が建設した住宅などの構造のずさんかが、被害を増幅させた。

 被災地のアルメニアへの救援は、各国の赤十字社その他を通じて続々とよせられているが、ソ連国内での対応も早く、地震発生の7日、ソ連指導部は異例の措置として、ルイシコフ首相を議長、ヤゾフ国防相らをメンバーとする対策委員会を設置している。そんななか、ソ連郵電省が事故発生からわずか20日後に発行したのが、上の付加金つきの救助切手。旧切手への加刷ではなく、アルメニア地方ゆかりの文化財などを図案に採用したもので、その迅速な発行には世界中の収集家が驚いている。

 それぞれの図案は。
▷20+10コベイカ:
アルメニアのてぃぐらねす大帝を描く金貨(前1世紀のもの)

▷30+15コベイカ:
アルメニアの聖リプシメ寺院(618年建築)

▷50+25コネイカ:
エチミアジン大聖堂のフレスコ画「聖母子」(18世紀の作品)

▷タブ:
祖先敬慕のシンボルを彫刻した墓石に、ロシア語とアルメニア語で、「アルメニア地震被災者のために」

※1988年当初の説明です。

#切手

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    ace

    2020/02/08

    ヘェ〜✨( ゚д゚)

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