トルコ/第2ボスポラス橋開通 1988.7.3【World Topics Stamp Collection】

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『アジアとヨーロッパをつなぐ第2の吊り橋』

 黒海とエーゲ海を結ぶボスボラス海峡は、古くから、アジアとヨーロッパ大陸の交流をはかる、交通の要所であった。ここには、1973年に、「第1ボスポラス橋」(中央支間1,074メートル)が開通しているが、もはや東京の首都高速道路と変わらない渋滞ぶりで、その飽和のために、1985年12月、5キロ黒海よりに「第2ボスポラス橋」は着工された。日本では、7~8年かける大工事だが、予定工期の3年をさらに半年間短縮し、1988年5月、総工費約680億円をかけた「第2ボスポラス橋」(中央支間1,099メートル)が完成した。

 この橋の完成を記念して発行されたこの切手は、200リラが竣工したばかりの「第2ボスポラス橋」を描いているが、300リラの図案は、なんと日本の「瀬戸大橋」。というのも、この第2橋は、日本の石川島播磨重工業㈱、三菱重工業㈱、日本鋼管㈱を含む鉄構橋梁関連メーカーが、トルコ道路庁の要請を受けて共同受注したもので、長大吊橋の架橋技術では世界最高の水準を誇る日本の活躍に敬意をはらったもの。写真を使ったこの切手図案は、南備讃橋(中央支間1,100メートル)と北備讃橋(中央支間990メートル)。南備讃橋、吊り橋ランキング世界第6位で、姉妹橋の「第2ボスポラス橋」は第7位、イラストの日本の「瀬戸大橋」切手より、写真を使ったこのトルコの「瀬戸大橋」切手のほうが、見ばえも迫力もあると、収集家の間ではもっぱらの評価だ。

※1988年当初の説明です。

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