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北朝鮮/金日成追悼 1994.10.8【World Topics Stamp Collection】
『故金日成主席を偲ぶ』
1994年7月8日、突然の事で世界を驚かせた。金日成主席死去。享年82歳のその追悼を記念して、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)より、切手が発行された。
笑顔が印象的な肖像を収めたその小型シートには、「偉大な指導者金日成同志は、常に我々と共にある」の言葉が添えられ、個人とその偉業が称えられている。
1912年4月15日、平壌郊外に生まれ、10代半ばで民族主義者として目覚める。中共主導による反日民族統一戦線に加入、抗日パルチザン活動で頭角を現した。日本敗戦後の45年9月、ソ連軍と共に平壌に凱旋。48年9月の建国で首相に就任し、ソ連の支援を受け社会主義建設に着手。72年12月に憲法改正により国家主席に就いた。
中ソ対立などから67年、「政治の自主、経済の自立、国防の自衛」を柱にした主体(チュチュ)思想に基づく「十大政綱」を発表、同思想を北朝鮮の唯一思想とし、きわめて独特な社会主義体制へと進んでいった。
また朝鮮戦争直後から、国内の敵対する者を次々と粛清。近代国家、社会主義国家としてもまれな、子息、金正日書記への権力後継へと乗り出している。
しかし、現在北朝鮮は、国際的に孤立を深め、経済難に苦しんでおり、第2次世界大戦後の国家指導者として異例の長期執権を重ね、「民族の太陽」「朝鮮人民の偉大な首領」「百戦百勝の鋼鉄の将軍」と、この世で考え得る最大級の尊称を欲しいままにした金日成主席も、その歴史的評価が定まるまで、いま少しの時を待たねばならないのかもしれない。
※1994年当初の切手に対する説明です。
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