- stamp_collection Museum
- 62F 奥の細道シリーズ切手限定コレクション
- 第2集「野を横に馬牽むけよほととぎす」① 奥の細道シリーズ切手限定コレクション
第2集「野を横に馬牽むけよほととぎす」① 奥の細道シリーズ切手限定コレクション
四月三日(陽暦五月二十一日)に黒羽(栃木県那須郡黒羽町)に入った芭蕉一行は、ゆっくりと骨休めをしたあと、十六日(陽暦六月三日)の昼に馬で送られて。次の高久(那須郡那須町)へ向かった。
『奥の細道』には、
是より殺生石に行く。
館代より馬にて送られる。
この口付きのをのこ「短冊得させよ」と乞ふ。
やさしきことを望み侍るものかなと、
野を横に馬牽むけよほととぎす
とある。
「館代」は城代家老の意味で、浄法寺図書高勝(俳号・秋鴉)という人物。「口付のをのこ」とは、馬の手綱を引いていく人。
旅中に作られた句かどうかは分からないが、元禄四年の撰集に出るので、『奥の細道』執筆より前には出来ていた句。
ほととぎすは、鳴きながら飛ぶもの。那須野は広々としたところで路も多くあるというのが、伝統的に歌に詠まれてきたことであった。その二つが、この句にはよくあらわされている。『奥の細道』本文の中に置いて詠むと、「口付のをのこ」が風雅な願いをしたのに対して、芭蕉が同じく、(馬上にあるため、那須野ゆかりの鎌倉武士を気取って)風雅な願いを命令口調で述べた体になる。
【句意】
広々とした那須野をほととぎすが鳴いて飛んでいった。口取りの者よ、しばし、ほととぎすの鳴いていった方向に馬の頭を向けよ。
季語・「ほととぎす」(夏)
黒羽局近くの常念寺に句碑がある。
吟詠地 栃木県・那須(那須町)
#切手
#初日カバー
#FDC
#奥の細道シリーズ
お気に入り切手ミュージアム
2019/11/17常念寺の句碑です。
これをマキシマムカードにして欲しかった....
9人がいいね!と言っています。