第1集 武家の美「江戸図屏風(マキシマムカード)」 江戸開府400年シリーズ切手コレクション

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発行 2003.5.23

徳川将軍家の居城としての江戸城

 室町時代に太田道灌もよって武蔵国江戸に描かれた江戸城は、小田原陣後の天正18(1590)年に徳川家康の居城となり、慶長8(1603)年に江戸幕府が開かれるにおよんで大規模な修築がおこなわれ、寛永年間には大城郭としての総構が整えられた。
 江戸城は、武家地・社寺地・町地からなる外郭と、狭義の意味で城内に当たる内郭に大別される。内郭は、さまざまな儀式や将軍との謁見などに使用される大広間・書院と諸大名・諸役人が執務をおこなう座敷などから構成される政庁としての"表向"、将軍が日常生活し政務を行う"中奥"、将軍の夫人たちや奥女中たちの生活の場であった"大奥"に区別されていた本丸御殿、大御所となった前将軍や将軍の世子が住んだ西の丸。このほか二の丸・三の丸や東照宮を始め歴代将軍の霊廟が設けられていた紅葉山、広大な吹上御庭(明暦の大火までは尾張・紀伊・水戸の御三家をはじめとする大名屋敷であった)などで構成されていた。
 明暦の大火によって天守が失われ以後再建されなかったが、本丸御殿をはじめとする殿舎は、幾度かの焼失と再建、修築を繰り返しながら幕末にいたるまで十五代にわたる徳川将軍家の居城としてその偉容を誇ってきた。

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