(C891-892)近代洋風建築シリーズ 第2集 初日カバーコレクション

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発行日 1981.11.9

 旧開智学校は長野県松本市にあり、明治6年(1873)に開校されて、昭和38年まで90年間続いた。木造2階建てで、洋風と和風を混合した擬洋風建築の代表的な遺構である。
 同志社は明治8年(1875)、新島襄によって創立された学校で、京都にあり。礼拝堂は明治19年6月に献堂が行われ、簡素なゴシック様式で統一されたレンガ造りのがっしりした建物である。

※1981年当初の説明です。

額面・種類 
  60円 2種
図案    
  ①旧開智学校校舎
  ②同志社礼拝堂
原画構成者  
  ①②北岡 善次郎
版式・刷印 
  ①②グラビア4色 凹版1色
印面寸法  
  ①よこ35.5×たて25ミリのよこ型
  ②よこ35.5×たて25ミリのよこ型
シート   
  ①よこ4×たて5=20面構成
  ②よこ5×たて4=20面構成
発行数   
  ①②2,800万枚

#切手
#初日カバー
#FDC
#近代洋風建築シリーズ

■北岡善次郎氏による創画カバーと詳しい建築物の説明

①旧開智学校校舎
https://muuseo.com/stamp_collection/items/123

②同志社礼拝堂
https://muuseo.com/stamp_collection/items/148

旧開智学校校舎「近代洋風建築シリーズ初日カバー」
1981年11月9日発行  明治9年(1876)竣工した木造大壁造りシックイ塗り2階建ての小学校建築。寄棟(よせむね)造りの屋根中央に八角の天桜がつき、当座南北の文字付の風見が天にのびている。明治初期のいわゆる"擬洋風"建築の代表的な遺構であり、また日本の学校教育史上にも重要な存在で、げんに教育資料館としてさかんに利用されている。信州教育の発祥の場所とも言えよう。  "擬洋風"建築とは明治初年の民間の大工・棟梁たちが見様見真似で西洋建築を設計し建てたもの。アーチ形の窓、上げ下げのガラス戸、バルコニー(露台)のついた車寄せ、建物壁すみのコーナー・ストーン(隅石)など、せいいっぱいに西洋を真似てはいるが、いたるところに伝統の日本的意匠もとり入れている。"擬洋風"といわれるゆえんである。今はないが錦絵で有名な築地ホテル館(明治元年)もその代表的な存在だった。文明開化を民衆の立場から歌い上げた日本近代建築史上の圧歓んが"擬洋風"建築である。  旧開智学校校舎の設計・施工に当たったのは地元・松本の棟梁。立石清重(1829~1894)。彼は土地の人びとの期待に応えるべく東京や横浜にたびたび出て西洋建築を助っ人して学習し、設計そ、工事に当たった。彼の人柄を反映して重厚ではあるが文明開化の気運をよく表現したこの建築は。もと町の中心、女鳥羽川のほとりにあったが、昭和36年重要文化財の指定を機に、松本城の北に移築された。正面の唐破風はもちえろん日本の伝統の意匠、しび飾りは「開智学校」という字幕をかかげた2体のキューピット。新時代を迎えて、子弟の教育に情熱を傾けた大人たちの心意気が溢れている建築である。 (重要文化財、長野県松本市) #近代洋風建築シリーズ #切手 #初日カバー #FDC
https://muuseo.com/stamp_collection/items/123
同志社礼拝堂「近代洋風建築シリーズ初日カバー」
1981年11月19日発行  同志社大学構内にレンガ造、平屋建て一部中二階および地下室つきのゴシック様式の礼拝堂で、明治19年(1886年)に献堂された。設計はアメリカ海外伝道協会の宣教師D.C.グリーンと伝えられる。  天に向かって鋭い先端を見せる屋根と円形のばら窓、先の尖ったアーチの窓、それらの白いふち取りの石など、左右対称の簡素な正面デザインは、いかにも宗教建築らしい気品の高さと迫力を持っている。堂内は新教の礼拝堂に共通して見られる単身廊(壁から壁への梁間に柱列のない、すなわち身廊だけで側廊のない平面構造)で、天井は斜め張りの野地板を見せる化粧天井仕上げ。その高い天井を支える補助合掌が簡潔で力強い印象の堂内空間をつくり上げている。側壁の先に尖ったアーチのついた縦長で木製建具の二連の窓にはステンドグラスがはめられており、薄暗い堂内に神秘的な七彩の光を流している。  同志社は幕末にアメリカへ渡り、ニューイングランドで学んだ新島襄が明治7年(1874)帰国のうち、アメリカ海外伝道協会(組合派)の協力のもとに明治8年に創立した学校で、その構内には、この礼拝堂の他に京都でもっとも古いレンガ造建築である彰栄館(明治17年、設計D.C.グリーン)、有終館(同20年)、理化学館(同23年)、神学館(クラーク記念館、同26年)の重要文化財建造物が建ち並んでいる。ともにレンガ造、グリーンら外人の設計で、互いにほどよい調和を保って大学らしい落着いた環境をつくり上げている。鉄板葺きの屋根の塔には建造当初は棟飾りは全長にわたってついていたが今はない。 (重要文化財、京都市上京区烏丸通) ※1981当初の説明です #近代洋風建築シリーズ #切手 #初日カバー #FDC
https://muuseo.com/stamp_collection/items/148

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