ヒダカソウ(高山植物シリーズ 初日カバーコレクション)

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 アジア、ヨーロッパの温帯に約10種分布する多年草である。日本には1-2種あり、南アルプスの北岳に自生するキタダケソウが有名である。ヒダカソウはキタダケソウの変種とされ、北海道の日高山地(アポイ山)の蛇紋岩地帯特産の種類である。南アルプスと北海道と非常に離れた場所に分布する、即ち隔離分布をする点で興味があるといわれる。このことはたくさんあった同じ種類の植物が地史的な理由で、離れた場所に生き残っているということである。学名に宮部博士の名をつけている。葉は根生葉で長い葉柄があり、やや肉質の葉をもつ。無毛で緑白色。草丈は10-25cmで、1花茎に1-2花をつける。花は白色、かすかに黄色を帯び美しい。花径は2cmほどある。花弁はやや細い。花は6月ごろ咲く。本種は山草栽培家のあこがれの花の一つであり、ロックガーデンや鉢に植えている。栽培の上手な人はよく咲かせているが、高級な技術を必要とする。もちろん。平地の高温・多湿は向かない。ただ光は必要であり、また排水をよくして栽培することも重要である。本種もナンブイヌナズナのように本邦特産種であるので一般に知らせることは意義あることであろう。

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