ブレメン号-1928年-(飛行の歴史初日カバーコレクション)

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 このファースト・デー・カバーに貼付されている2枚の切手は、初の東から西への太平洋横断飛行を記念してアイルランド共和国が発行したものです。このルートの飛行はすでに8回試みられて7名の命が失われましたが、ついにコンカースW-33低翼単葉機ブレメン号が1928年アイルランドの首都ダブリンからカナダのラブラドール半島冲のグリーンリー島までの飛行に成功したのでした。

 失敗に終わった飛行のうちの1回は、同ブレメン号が1927年に行ったものでした。同機は他のコンカー単葉機とともにアメリカに向けてドイツを飛び立ちましたが、悪天候の為引き返さざるをえませんでした。2回目の飛行では、機長ヘルマン・コエル、副操縦士ジェームズ・フィッツモーリスおよびスポンサーのグェンテール・フォン・ヒュエネフェゥト男爵を乗せたブレメン号はダブリンのボルドネル飛行場から出発しました。海面からわずか30メートルのところを霧に閉ざされて飛んでいた時、コンパスに故障をきたしてしまいました。しかし、4時間の盲目飛行の後、ついにラブラドールの岸が見えてきたので、一気に嵐の中に突進して着陸することにしました。起伏の激しい凍った地面に強制着陸したため機体は損傷をきたし。飛行の続行は不可能となってしまいました。乗り組み員たちは救援機でニューヨークまで行き、ブレメン号は犬ぞり隊でカナダ本土まで運ばれました。切手とカバーに描かれているオリジナル彫刻画は。飛行中のこの歴史的な飛行機の雄姿です。

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