A.V.ロウ-1909年-(飛行の歴史初日カバーコレクション)

0

 このファースト・デー・カバーには、アジア最小の独立国、マルディブ共和国発行の切手が貼付されています。うち2枚はイギリスの偉大な動力飛行の先駆者A.V.ロウをたたえ、残りの1枚はハドレーの手製三葉機を描いています。航空史におけるロウの活躍は1907年3月にロンドンで行われた実際に飛ぶことができる模型飛行機のショーでまず始まりました。ゴムのベルトを動力とした彼の複葉機が一等賞も75ポンドを獲得し、彼はこれを資金とし本物の飛行機を初めて作ったのです。これも複葉機でしたが、ほんおわずかしか空中に浮かびませんでした。

 ロウは、この結果にくじけることなく、協力者とともに1909年に三葉機を完成させました。しかし、協力者のあいだがうまくいかなくなり、この飛行機は部品が競売に付されてわずかの金額で売却されました。ロウは、その同じ年、もう1機の三葉機を制作しました。翼幅6メートルほどの小型機には9馬力のエンジンが搭載されていて、翼とフレームには紙がはってありました。カバーのオリジナル彫刻画には、翼に紙をはりつけているロウの姿が描かれています。この飛行機は7月13日に約30メートル飛ぶことに成功し、ロウはすべてのイギリス製の飛行機を操縦して飛ばせた初のイギリス人パイロットとなったのです。1913年には「アヴロ504型」複葉機の開発が成功しました。史上最も有名かつ広範に使用された飛行機のひとつであるこの複葉機は、第1次世界大戦中イギリス空軍の標準飛行訓練機となりました。

#切手
#初日カバー
#FDC

Default