凧あげ(マレーシア)「世界のスポーツ切手コレクション」

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 通説によれば凧は約2000年前に中国で発明されたいわれます。骨組みに使う竹、絹の布や糸など、確かに中国には凧を作る材料が豊富にそろっています。

 凧は古くから遊びの道具とされていますが、しばしば実用的な目的でも役立ってきました。たとえば昔の気象学者は、天気を予測するための装置を凧に取り付けていたのです。有名な発明家のググリエルモ・マルコーニは、1901年大西洋を隔てての歴史的な無線通信を成功させた時に、ニューファンドランドの受信機のアンテナを高く上げるために凧を利用しました。また第2次世界大戦中には射撃訓練の標的として使われました。

 この凧を描いた切手は、昔から凧あげが盛んなマレーシアで発行されました。かつてマレーシアの漁師は、魚を驚かせないように、凧から釣り糸をおろす工夫をしたものでした。

 今日でもマレーシアの町や村では、凧あげをして遊ぶ光景がよく見られます。年に何回も競技会が開かれ、競技者はそれぞれ自分の凧を1番高くあげようと奮闘するのです。

※1983年当初の説明です。

#切手

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