ニュージャージー州「アメリカ50州切手コレクション」

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■切手
①1976. 2.23 発行「ニュージャージー州旗」
②1982. 4.14 発行 州の鳥・花「オオゴンヒワとスミレ」
③1987. 6.13 発行 州の動物「アカフウキンチョウ」
④1987. 9.11 発行「清教徒の農民」
■イラスト
「プリンストンの街」

 この州はイギリスから独立した「最初の13州」の中で小州の一つである。面積から言えば50州中46番目の小ささで、ガーデン・ステート(庭園の州)というあだ名もある。

 なるほど、州北西部アパラチア山脈山麓と大西洋岸の自然は大変美しい。野菜の他、桃、りんごの小規模経営が盛んで、特にこの州の野菜はニューヨークなど大都市の市場で評価がいい。州を南北に走るガーデンステート・ハイウエイに車を乗り入れると、まるで緑濃い公園の中をドライブしているような錯覚さえする。

 その一方、この州の幹線道路、ニュージャージー・ターンパイクはいつも混みあい、周辺にあまりきれいでない工場が続く。それは化学工業を中心として各種工業が集中していると同時に、北東のニューヨーク、南西のフィラデルフィアという大都市に接し、この州の相当部分がこれら2大都市に含まれているからである。

 この州を代表する場所といえば、そらく次の2箇所であろう。その一つは大西洋岸の観光地、アトランティック・シティ。ここにはかつて海岸沿いに壮大な19世紀風のホテルが立ち並び、板敷きの遊歩道とあいまってそれなりに品格のある雰囲気でがあった。しかし大不況の時代から1970年代にかけて次第に観光地としては落ちめになった。ところが1976年カジノ賭博が合法化されると数年でアメリカ最大のギャンブルの町になったのである。現在町の雰囲気は残念ながらけっして上品とはいえないものになってしまっている。

 これと対照的に静かで知的な雰囲気を持つのが、州中央部にある大学町、プリンストンである。この町の中心。プリンストン大学は、教授と学生の比率、大学院教育の質の高さではアメリカで群を抜いている。この町にはかつてアインシュタインが研究を続けた高等研究所もある。プリンストンは、大学関係者でけでなく、新聞、銀行、出版、広告関係者など、多くの知識人が住み、ここからニューヨークまで汽車を利用して通勤していることでも有名である。

#切手

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