全日空商事 【1/500】〔NH50056〕 ANACARGO B767−300F ANACARGO/日本通運

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全日空 B767−300F
ANAcargo/日本通運
レジJA604F

B767-300Fは2002年から導入されたANA初のフレーター(貨物専用機)である。
従来から旅客事業を主としてきたANAにおいて貨物事業はベリー輸送が中心であった。
一方、国際貨物事業は中国市場を中心に大きく伸びておりさらに荷主ニーズに応える為にフレーターの導入は必要不可欠としてB767-300F型の導入が決定された。
B767型は中型機であるがBOEING767-300F型はメインデッキに大型カーゴドアを設け貨物搭載能力は最大約55トンとBOEING747-400型旅客機の約3倍を有している。
2002年10月にフレーター1号機JA601Fが導入され中国線に投入されると当初想定された目標を上回る大きな成果を上げた。
就航当初から週12~13便とタイトなスケジュールで運航されたが欠航、遅延がほとんど無いほぼバーフェクトな稼働率を誇った。B767-300F型のもつ優秀な機材品質と
待望のフレーターを必ず成功させようという運航に携わったスタッフの情熱がオンリーワンのフレーター機の定時性を確保し運航を支えた。投入した中国線の貨物の伸びとも合致し機体サイズも市場ニーズに適合した結果、年間を通して相対的に高いロードファクターを雑持することができた。
2005年12月に2号機、2006年3月に3号機が導入されて新路線を次々に開設した。小回りの利く中型機の特性を活かし「世界の工場化」が加速する中国を中心とした旺盛な貨物需要に対応して中国からアジア各地にネットワークを拡充するとともに2006年2月から国内初となるフレーターによる深夜貨物定期便の運航を開始するなど事業拡大を担ってきた。
4号機JA604Fが2006年10月に導入されたのを契機にグループ会社のANA&JP エクスプレスにより北米のシカゴへ運航を開始した。
新たな北米ルートとして就航を開始したシカゴはニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ第3の巨大都市であり10月2日より中部空港からシカゴオヘア空港に週3便乗り入れ、初便からフル搭載のオペレーションとなった。
シカゴ線は北米唯一のフレーター就航路線としてそのマーケットはミシガン湖周辺から南部のテキサス州まで広がっている。
北米顧客の関心はアメリカ発中国向けの貸物を成田・関西で接続できることにありフレーター運航による天津、大連、青島、上海、アモイ等の中国線ネットワークが、北米一日本一中国をつなぐ物流に広がっている。

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