TOMIX【92069】国鉄 キハ57系 急行ディーゼルカー 基本(4両)セット

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1961年より信越本線用として投入されたキハ57系は、当時の横川~軽井沢間の碓氷峠がアプト式であったために、空気バネ、ディスクブレーキを採用した台車、DT31・TR68形を装備していました。
アプト時代にはED42形を、アプト廃止後粘着運転に切り替えられてからは、EF63形を補機に同区間を越えていました。
後に信越本線の列車が電車化され、晩年には長野地区と四国地区でローカル列車を中心に使用されました。
モデルは比較的初期の姿をプロトタイプとし、非冷房時代を再現しています。
※室内灯、人形搭載。

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    Railwayfan

    2022/11/13

    〜かつてはTOMIXの伝説的商品だった。〜
    この車両のデビュー当時、信越本線はアプト式(線路の真ん中にあって、列車の歯車を引っ掛けて勾配力で上げるレール)であり、早い話は通常のキハ58では台車が引っかかってしまってガリガリしてしまうため、それの対策にキハ58系を碓氷仕様に少しいじってDT31・TR68形台車を履かせてみましたというのがキハ57系である。
    58一族の中では地味な存在で、新造された車両というよりはキハ58の派生車両といったところだ。
    しかし、登場してまもなく信越線が電化してしまったため、碓氷峠とは無縁の小海線、美濃太田、高松へと転属(いわゆるキハ185系のパターン)。
    DT31・TR68形を履いていたため乗り心地も良い上、転属先はどこも急勾配がある路線だったため重宝した。
    特に四国ではJR化後もしばらくキハ58にまぎれて活躍していたため登場時よりも資料が1番多く残っている。
    商品はTOMIXが碓氷峠シリーズの一つとして発売。
    しかし、存在自体がエンスー過ぎたのか、発売当時は誰得!?なラインナップとなり、あまり出回らず、特に話題に上がることはなかった。
    また57のセットでありつつも、完全再現されたわけではなく、タイプモデルだったことも影響しているのかもしれない。
    例として
    ・実際の57は客室扉下に小窓が無かったが製品には存在している。
    ・ボディは58の流用で屋根だけ非冷房に取り替え。
    ・製品には正面窓のデフロスタがない。
    などがある。
    店頭にもあまり並ばなかったので、いつしかコレクターズアイテムとなり、伝説的商品となっていた。
    そんなキハ57だが2014年、ついにリニューアル生産され、ボディも新規製作された(これにより客室下の小窓は無くなった)。
    コレクターズアイテムにするならば話は変わるが、忠実な資料にこだわりたい方は新ロットをおすすめしたい。

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