- Railwayfan Museum
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- 全日空商事 【1/200】【NH20114】ANA B767-300 マリンジャンボJr. JA8579
全日空商事 【1/200】【NH20114】ANA B767-300 マリンジャンボJr. JA8579
ANA
B767-300
マリンジャンボJr.
レジJA8579
ANA累計搭乗客数が5億人突破したことを記念して誕生したマリンジャンボのデザインをBOEING767-300型 JA8579に施した特別塗装機である。
ANAは平成2年(1990年)9月、お客様から最初に選ばれる航空会社を目指すという企業目標「THE FIRST CHOICE」を掲げた。
平成3年(1991年)3月、活動の一環として社員意識改革・業務改革のアイデアを社員から募集したところ子どもたちから旅客機のカラーデザインを募集するという提案が多数含まれていた。
平成4年(1992年)8月、創業以来の累計で5億人のお客様をお迎えできたことに感謝の気持ちを表す象徴として当時世界最大のハイテク旅客機BOEING747-400型「テクノジャンボ」1機のカラーデザインを全国の小中学生を対象に募集することになった。
公募期間は平成4年(1992年)12月20日~平成5年(1993年)1月31日。
応募作品は有効応募総数で20,110点にのぼり実機への塗装を考慮してボーイング社のスタッフがアドバイスに加わるなど選考と審査は慎重に進められた。社外審査員として作家の倉本聴さん、シンクロナイズドスイミングの小谷実可子さん、漫画家のサトウシンペイさんを招き最終審査の結果、千葉県市川市鬼高小学校6年生(応募時/現在はプロのデザイナー)の大垣友紀恵さんの作品が採用され、ジャンボジェットを大きなクジラに見立てたユニークなデザインがANAが発注したBOEING747-400型の第12号機JA8963に塗装されマリンジャンボが誕生した。
マリンジャンボの愛称はデザインの決定にあわせてANAグループ社員から募集し決定した。マリンジャンボは平成5年(1993年)9月12日の羽田一札幌NH63便よりANA国内線に就航した。
マリンジャンボの就航は明るい話題としてANAの予想をはるかに超える大きな反響となり全国の空港から就航依頼が相次いだ。
BOEING747-400型は大型機のため就航できるのが国内11空港と限られており急遽ボーイング社で製造中で新造機として受領が予定されていたBOEING767-300型機1機をマリンジャンボのデザインに変更してシアトルで塗装し就航させることになった。
BOEING767-300型機の場合、国内31空港へ就航可能となり「わたしの町の空港にもマリンジャンボを!」という全国から寄せられた声に応えることが出来るようになった。
マリンジャンボJr.となったBOEING767-300型JA8579(BOEING製造番号25659)は平成5年(1993年)12月4日に成田空港に到着し7日から10日まで受け入れ整備を行い12日に高知空港で記念行事を行った後、平成5年(1993年)12月13日、東京一富山881便より国内線に就航した。
マリンジャンボJr.は平成7年(1995年)5月、特別塗装機としての運航を終えて一般塗装になり平成27年(2015年)2月1日現在もANA国内線に活躍中である。
その後BOEING767-300型には多くの特別塗装が施されているが就航可能な空港が多いことが機種選定の大きな決定要因になっている。
〜デザインのコンセプト〜
(大垣友紀恵さんの応募時の説明文より)
「海面からジャンボを見上げたクジラは、ぼくだって海よりもっともっと広い大空をジャンボみたいに泳いでみたいなって、きっと思っているよ。1万メートルの上空でタコ揚げをしたらすごいだろうなって考えているのはタコ。ぜひともビューンと思いっきり飛んでみたいと思っているのはトビハゼ。イカは大空ならシンクロナイズドスイミングが上手にできるって・・・!?プーッとふくらんで、空いっぱいにシャボン玉を飛ばしたいのはフグ。クラゲはやっぱりフワフワ、イソギンチャクはちゃっかりジャンボにはりついて、タイはスーツケースを持って一度は空を旅行してみたいって…・・。
私がジャンボにデザインして、海のみんなの夢をジャンボにかなえてあげたいなあ。大空を泳げるチャンスは今しかないものね。」