Triarthrus spinosus

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Triarthrusといえば、NY産T.eatoniの軟体部標本が有名ですが、北米には他の種類のTriarthrusもいます。カナダの首都から近郊とは言え、アメリカNY州のTriarthrus産出エリアとは地図を見ると隣接していますので、NY州でも産出する種類です。T.spinosusは、その名の通り長い棘を持っていて、地味なTriarthrusの仲間の中では派手といえます。長い頬棘以外に背中に3本ほどの長い棘があり、平面的な種類であるTriarthrusの中では特異な外観と言えます。瞬間的に埋没して嫌気下で化石化するのはNYと同じで、残存する殻に黄鉄鉱化も見られます。比較的古くから市場にはありましたが、近年は入手することが困難になっている種類です。

(Left side:Positive/Right side:Negative)

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    Trilobites

    2020/06/12

    ORM
    黄鉄鉱化してキラキラと美麗な種ですね。 棘が目立ち、地味なtriarthrusの中では確かに派手な種類でもありますね。全ての棘が残っている標本はとても少ない印象です。 eatoniも勿論、黄鉄鉱化いるので、もしかするとtriarthrusという属自体が貧酸素環境に適応した種なんでしょうか。あるいは、後天的に周囲の環境が急に酸素欠乏状態に陥った可能性もあるのでしょうかね。(06月02日)

    > ORMさん  数ある三葉虫の中では地味な存在であることは間違いないですが、Triarthrusの中では最も派手なんですよね。北米のNYを含む一帯は、貧酸素域というというより、通常の三葉虫が澄むエリアより深海だった可能性はあります。T.eatoniの場合、共存する他の三葉虫は見かけず、海藻類、貝虫など乏しい生物相なので、サンゴ礁のような場所ではない特殊環境下であったことは否定できませんが。(06月02日)

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