Triarthrus spinosus
Triarthrusといえば、NY産T.eatoniの軟体部標本が有名ですが、北米には他の種類のTriarthrusもいます。カナダの首都から近郊とは言え、アメリカNY州のTriarthrus産出エリアとは地図を見ると隣接していますので、NY州でも産出する種類です。T.spinosusは、その名の通り長い棘を持っていて、地味なTriarthrusの仲間の中では派手といえます。長い頬棘以外に背中に3本ほどの長い棘があり、平面的な種類であるTriarthrusの中では特異な外観と言えます。瞬間的に埋没して嫌気下で化石化するのはNYと同じで、残存する殻に黄鉄鉱化も見られます。比較的古くから市場にはありましたが、近年は入手することが困難になっている種類です。
(Left side:Positive/Right side:Negative)
Upper Ordovician
Olenidae,Olenoidea,Olenina,Ptychopariida
TRI-652
Billings Shale
Trilobites