Rusophycus Pudicum

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三葉虫自身の化石以外にも三葉虫の行動によりにより造形された印象化石も、三葉虫を知る上で重要な意味合いを持ちます。多くが底棲動物であった三葉虫は、海底に潜って身を隠していたと考えられています。左右の付属肢を使い泥に潜ったときに左右の付属肢の動きに合わせてタラコ状の形状が出来、そこに泥が埋まったと考えられているのが、Rusophycus Pudicumです。古生代の海底に身をひそめた、その痕跡だけが数億年後に日の目を得るとは、この化石の主は想像もしていなかったでしょう。オルドビス紀のオハイオ州といえば、IsotelusやFlexicalymeneが有名なのですが、そのどちらの産地でもなく、主が何の種類かは不明です。

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