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Rusophycus Pudicum
Rusophycus Pudicum(三葉虫の休息痕)とされる化石であり、所謂、「三葉虫の巣穴」です。泥の中で脚を動かしていたので、左右に分かれる特徴的な形状になります。主が居なくなった後に泥に埋まり保存されるのですが、不思議な事に一緒に三葉虫本体が埋まっている化石を見た事が無いので、本当に三葉虫のものなのか疑問は残ります。周辺部も良く見ると小さな生物が這って回った状態が、そのまま残されており、化石化する事の無かった軟体生物の痕跡である事が分かります。Waldron Shaleという事で、DalmanitesやCalymeneの可能性はありますが、これらの三葉虫が産出するエリアとは違う場所の化石であります。
Upper Silurian Rusophycus Pudicum TRI-712 Waldron ShaleTrilobites
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Rusophycus Pudicum
底棲動物であった三葉虫は、泥底の海底に潜って身を隠していたと考えられています。左右の付属肢(鰓脚)を使い泥に潜ったときに付属肢の動きに合わせてタラコ状の形状が出来、そこに泥が埋まって模りされたのが、Rusophycus Pudicumです。不思議とこの産地から主の化石は見たことがありません。
Cambrian Rusophycus Pudicum TRI-199 Wisniowka Wielka QuarryTrilobites
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Rusophycus Pudicum
三葉虫自身の化石以外にも三葉虫の行動によりにより造形された印象化石も、三葉虫を知る上で重要な意味合いを持ちます。多くが底棲動物であった三葉虫は、海底に潜って身を隠していたと考えられています。左右の付属肢を使い泥に潜ったときに左右の付属肢の動きに合わせてタラコ状の形状が出来、そこに泥が埋まったと考えられているのが、Rusophycus Pudicumです。古生代の海底に身をひそめた、その痕跡だけが数億年後に日の目を得るとは、この化石の主は想像もしていなかったでしょう。オルドビス紀のオハイオ州といえば、IsotelusやFlexicalymeneが有名なのですが、そのどちらの産地でもなく、主が何の種類かは不明です。
Ordovician Rusophycus Pudicum TRI-169 WaynesvilleTrilobites