第四集「あやめ艸足に結ん草鞋の緒」① 奥の細道シリーズ切手限定コレクション

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 芭蕉が仙台に着いたのは五月四日(陽暦六月二日)の夕方で、八日朝にここを発つまで、加之(かし)という俳人の世話になった。『奥の細道』に「画工加右衛門」として記される人物で、彼が、芭蕉たちの出立に際して送った草鞋に対する感謝の句である。

『奥の細道』には、

  ・・・・・・なお、松島・塩がまの所々、

  画に書きて送る。

  旦、紺の染緒つけたる草鞋二足餞す。

  さればこそ、

  風流のしれもの、

  ここに至りてその実を顕す。

   あやめ艸足に結ん草鞋の緒

と記されている。

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