ベッコウチョウトンボ(昆虫シリーズ 初日カバーコレクション)

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ベッコウチョウトンボ

トンボ科

学名:Rhyothemis variegata imperatrix SELYS

 チョウトンボ属(Ehyothemis)は、アフリカからインド、アジア東部、東南アジア、オーストラリアに分布。この属には21種と、さらにそれとほぼ同じ数の亜種が含まれている。日本では、チョウトンボ(R.fuliginosa)と本種が、分布圏を分けている。

 体に比べて、はねが大きく、はっきりとした色彩や模様を持っている仲間で、飛び方もひらひらとはねを大きく上下させるため、チョウトンボと呼ばれている。

 本種は、はねにべっ甲のような黒褐色と黄橙色の美しい斑紋と金属光沢を持ち、日本で最もあでやかなトンボである。腹長は、24~28mm、後ばねの長さは35~38mmの中型種である。

 本邦産亜種(subsp.imperatrix)は、南西諸島の固有亜種で、沖縄(原産地)以南の石垣島、西表島、与那国島などに産する。原亜種ははねの端が明るく、インドから中国南部、台湾まで広く分布する。

 成虫は5~10月に出現。若い個体は、樹の梢など少し高い所を群飛する性質があり、また草間に憩う姿も見られる。幼虫は、主として平地の挺水植物の豊富な池沼や湿地、小さな流れ、水田などに生息する。

 本種は、別にオキナワチョウトンボと呼ばれることもあり、現在統一されていない。

 本種の原亜種の切手は、1977年ベトナムから発行されているが、同属のクロバネチョウトンボ(R.pultonia)も同じトンボシリーズとして同時に発行されている。

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