ウスバツバメガ(昆虫シリーズ 初日カバーコレクション)

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ウスバツバメガ

マダラガ科

学名:Elcysma westwoodii SENLEN VAN VOLLENHOVEN

本種の属するウスバツバメガ属(Ekcysma)は、マダラ科(Zygaenidae)、ホタルガ亜科(Chalcosiinae)に属し、ウスバホタルガ属(Aglaope)と近縁である。この近縁のもとは、前ばね、後ばねがともに半透明であり、他のホタルガの仲間が持っているような金属光沢のある紋をともに持たないことなどが似通っているが、本種はその長く伸びた尾状突起などにより、別属として分けられる。

 日本産の本種は現亜種が東シベリアに、さらにもうひとつの別亜種がビルマ、インド、ネパールなどに産する。前ばねの長さは30~35mm。はねは半透明の灰白色で、脈とはねの端は暗い色をしている。前ばねの基部には、橙黄色の紋がある。後ばねには、著しく突き出した独特の尾状突起を持っている。体は暗褐色で腹部は淡色、先端は黄色である。触角の櫛歯は、雄の方が長い。

 本州では愛知県以西に産し、中国地方では少なくない。他のマダラガ科の仲間と同じく昼飛性で、植樹の近くを蝶のようにゆるやかに飛ぶ。幼虫は、ウメ、サクラ、モモ、スモモを食べるところから害虫として扱われている。老熟した幼虫は体長30mmに達し、毛がまばらに生えており、胴部は黄色で黒色の紋と縞がある。植樹の葉の裏に灰白色のマユを作り、蛹化。成虫が8月~10月に出現する。卵は植物の枝にまとめて数多く産みつけられる。幼虫は秋にふ化し、小さな幼虫態で越冬する。

 本種に近縁のマダラガ科の切手は、まだ発行されていない。

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