ミヤマアカネ(昆虫シリーズ 初日カバーコレクション)

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ミヤマアカネ

トンボ科

学名:Sympetrum pedemontanum elatum SELYS

 本種の属するアカトンボ属(Sympetrum)は、56種を含む大きなグループで、その分布はユーラシア、アフリカ北部からアメリカにまでわたっている、わが国では、代表的なアカトンボであるナツアカネ、アキアカネなどをはじめ、20種もの種類が含まれており、日本産トンボ科の半数以上を占めている。

 本種の日本産亜種(subsp.elatum)は、南千島、北海道、本州、四国、九州と国外では朝鮮半島に産し、原亜種はヨーロッパから中央アジアを経て、中国東北部、朝鮮半島北部にまで分布する。

 本種の特徴は、はねの緑紋の中ほどから内側にかけて幅広くはっきりした褐色の帯があることで、他種とは一見して区別ができる。本属のなかでは、やや小型の種類で、腹長24mm内側、後ばねの長さは27mm内外である。

 体は橙色または赤色で、雄はほとんど無紋であるが、雌は腹部の端に小さい黒紋がある。また、肢には黄褐色の部分が多く、すべて黒色である原亜種と、この点などで区別できる。

 本種は、ミヤマアカネと名づけられているにもかかわらず、原野や山麓、低山地などで、水田や川の流れの近くの草地に生息し、草の上に静止していることが多い。6月から11月まで見られ、晩秋には成熟した雄の体が真紅に変わり美しい。

 幼虫は水田地帯や湿原のゆるやかな流れに生息する。このミヤマアカネを描いた切手は、1977年北朝鮮からすでに1回、発行されている。

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