ミヤマシオガマ(高山植物シリーズ 初日カバーコレクション)

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 シオガマギク(ペディキュラリス)属は世界に約500種もある大属である。日本にも多く、約15種ある。この属の特徴は反寄生植物で、他の植物の根に寄生し、水分や塩類を吸収する。このような種類の栽培は難しい。本種は高山性の種類であるが、その他の高山性種にはタカネシオガマ(花は桃色)、キバナシオガマなどがあり、いずれも著名である。本種は本州中部、東北地方、北海道などの高山帯草地に生え、お花畑の中では目立つ種類である。草丈は花茎を出すときは10-15cmになる。葉は茎の地際からでる根生葉で、細かく分裂していて、よいものである。花は7-8月に、花茎の先端に輪生状に10花ほどつけ、地味な紅紫色の変わった花形の花を咲かせる。花の大きさは2-3cm。花の背中の部分はやや濃色で目立つ。高山植物の花色は白、青、黄色などが多く、この種類のような桃色や赤色のものが少ないといえよう。したがって本種は他の高山植物の中にあって目立つ存在になるのであろう。本種のような花色の種類は本切手シリーズの一枚のハクサンコザクラ以外、タカネバラ、カライトソウ、エゾノツカザクラなどがあるがあまり多くない。

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