オオクワガタ(昆虫シリーズ 初日カバーコレクション)

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オオクワガタ

クワガタムシ科

学名:Dorcus hopei SAUNDERS

日本で一番大きく、しかも数も非常に少ないので、人気の高いオオクワガタ。このオオクワガタは、オオクワガタ属(Dorcus)に属する日本唯一の種とされているが、この属はヒラタクワガタ属(Serrognathus)を含んだ、より大きなグループとしてまとめられることが多い。この仲間では約70種が知られており、ほとんどが東南アジア、ニューギニアに分布し、中国から日本にかけて数種。ヨーロッパ、北アメリカに各1種を産する。日本産の本種の原産地は中国で朝鮮にも分布、国内では北海道、本州、四国、九州、対馬に産する。
 雄の大腮(おおあご)を含む体長は73mmにも達し、全体に黒く強壮で平たい。大腮は比較的単純で、大型のものでは前方の太い内歯が斜め上に向かって突き出すが、小型になるにしたがって内歯は直角に内側に向かって突き出すようになり、さらに小型になると基部近くのふくらみだけが残る。上ばねは、小さな点を散らしたつや消状であるが、雌は強い光沢があり、小型の雄と同じように点の列のある縦条をそなえている。

 山里の雑木林に生息し、6~9月に出現。夜、樹液に集まるが昼間は樹の洞に潜んでいて、外界には現れない。幼虫は、広葉樹の朽ちた部分にトンネルを堀り、腐植物を食べて生活するが、成虫になるまでには、卵期も含めて2年半も必要とする。成虫はミヤマクワガタなどと異なり長寿で、5年間も生存していた記録が残されている。

 この仲間を描いた切手は、まだ発行されておらず、本種が初めての登場である。

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