イワウメ(高山植物シリーズ 初日カバーコレクション)

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 イワウメ属は北半球北部に4種あるといわれる。日本には2種ある。あまり目立つ種類ではないが、有名な高山植物である。

 本種は常緑の極小低木で、高山の岩石地のコケモモ、キバナシャクナゲなどが生える場所にカーペット状に低く広がっている。枝は細かく分岐して伸び、小さな葉を多数つけている。葉は革質で厚く、長さ1cm、幅1cmほどの小葉。花は茎の先端につけ、花は白色、やや淡黄色を帯びる。ピンクの花を咲かせる株もあるという。花は6-7月に咲く。花形はウメのような5弁であるが、よく見ると合弁である。満開期はジュータンに白い花が咲いたようで美しい。花弁の基部に黄色のおしべがついていて、よく目立つ。このように植物を見ると、厳しい自然環境に本当によく適応していることが分かり、生物の不思議さを感じる。

 本種は高山植物栽培家にとって最高の種類であるが、暖地の平地ではまったく不可能で、寒地または北地の栽培家が努力してやっと咲かせることができる難物である。

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