第1集 西陣織(1) (伝統的工芸品シリーズ切手 初日カバー)

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 西陣織は5,6世紀に始まり、平安遷都後官営で行われ、応仁の乱(1467~77)後、現在の産地を形成した。

 現在は京都市の洛西を中心に、5市及び5郡の18町で生産されている。先染め高級絹織物で、大別して紋織と綴織がある。

 紋織は紋紙を機械的に操作して文様を織り出すもの、綴織は文様部分の色糸を小さい杼で縦糸に通して、部分的に文様を織り込む手の込んだものである。

 製品は、帯地が最も多く、着尺地、金襴(人形、法衣などの宗教用の衣装、表装用等)、室内装飾織物(緞帳、カーテン、壁張、椅子張等)、ネクタイ地、和装裂地(ハンドバック、草履等)、肩傘地(ショール、マフラー、パラソル等)など、品種の多さ、用途の広さ、豪華さは他の追従を許さない。これらのものは、企画、製紋(紋紙の作成)、原料準備、機準備、製織、仕上げ作業工程が、いずれも独立した企業を営み、社会的分業による多様種少量生産の形態をとっている。

 伝統的な西陣織は、生糸、玉糸、真綿のつむぎ糸を主に、金・銀糸、うるし箔等を使用した絹、錦(経錦、緯織)、緞子、朱珍、紹巴、風通、綟り織、ビロード、本しぼり織、絣織、紬の11品種があり、それぞれ指定された伝統技術で織られたものである。伝統工芸士は現在、製織65名、撚糸1名、染色1名、関連工程48名、計115名がいる。

※1984年当初の説明です。

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