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- 55F 日本近代美術シリーズ 初日カバーコレクション
- 伊東深水 ≪吹 雪≫(1932年) 「近代美術シリーズ初日カバー」
伊東深水 ≪吹 雪≫(1932年) 「近代美術シリーズ初日カバー」
伊東深水
明治31年(1898)2月4日東京深川に生まれる。本名一(はじめ)。活字工。図案家見習いなどを経験したのち、明治44年13歳の時、美人画家として知られていた鏑木清方に入門して日本画の勉強を始める。翌明治45年から巽画会、再興院展、文展などに出品して入選を重ねたが、大正11年平和記念東京博覧会展の「指」で銀賞を受賞、さらに13年第9回郷土会展に「湯気」を発表して一躍画名を高めた。早くから鏑木清方門下の逸材として将来を期待されたが、昭和4年第10回帝展の「秋晴」で特選となり、8年同会展審査員に推された。その後も戦前の新文展、青々会、青衿会、戦後の日展、日月社などを中心に活躍し、「麗日」(昭和9年)、「銀河祭り」(昭和21年)「聞香」(昭和52年)、「夢多き頃」(昭和27年)などの秀作を出品、浮世絵の流れをくむ流麗な美人画から、戦後は新感覚によるさわやかな女性風俗画の表現を完成し、高く評価された。昭和33年日本芸術院会員となる。昭和47年(1972)5月8日東京で歿。74歳。
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■伊藤深水画「指」
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