東郷青児 ≪サンタンバンク≫(1926年) 「近代美術シリーズ初日カバー」

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東郷青児

 明治30年(1897)4月27日鹿児島市に生まれる。本名鉄春。大正3年青山学院中等部を卆業。在学中から美術や音楽に強い関心を示す。大正4年日比谷美術館で個展を開催、これを見た有島生馬にすすめられて翌5年の第3回二科展に「パラソルさせる女」を出品。初入選で二科賞を受賞して一躍注目を集めた。大正10年フランスに留学、未来派、立体派(キュピズム)などの革新的美術運動の影響を受けて「サンタンバンク」「ピエロ」を制作する。昭和3年帰国後、6年二科会会員となった。以後二科会を中心に活動し、昭和20年戦後の二科会再建に力をつくし、36年同会会長に就任した。主として女性像を描いたが、繊細な技巧を駆使して、単純化した人体表現に装飾性と抒情性をにじませる、独特のスタイルを生み出した。壁画「創生の歌」によって昭和31年度日本芸術院賞を受けたほか、35年日本芸術院会員、37年サロン・ドートンヌ名誉会員となった。昭和53年(1978)4月25日旅行先の熊本市で急性心不全の為死去。なお昭和51年東京新宿に東郷青児美術館が開館している。

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