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- 55F 日本近代美術シリーズ 初日カバーコレクション
- 鏑木清方≪一 葉≫(1940年) 「近代美術シリーズ初日カバー」
鏑木清方≪一 葉≫(1940年) 「近代美術シリーズ初日カバー」
鏑木清方
明治11年(1878)8月31日、東京日日新聞の創設者の一人條野採菊の子として、東京に生まれる。本名健一。明治24年水野年方も入門し、日本絵画協会展や同志と共に結成した鳥合会に出品、また父採菊が東京日日新聞から分かれて。やまと新聞を創刊した関係で新聞・雑誌の挿絵を多く描いた。明治42年第3回文展に「鏡」が初入選、依頼受賞を重ねるとともに文展・帝展を中心に「墨田河舟遊」(大正3年)、「黒髪」(大正6年)、「ためさるる日」(大正7年)、「朝涼」(大正14年)などを発表、さらに昭和2年第8回帝展の「築地明石町」が手国美術院賞を受賞して、美人画家としての名声を不動のものとした。清方自身、江戸末期の風俗や江戸の面影を残す明治初期の東京下町の風俗こよなく愛したが、作風も優美で艶麗な描線と色彩により、浮世絵の伝統を近代によみがえらせたものといえよう。ほかに「三遊亭円朝像」(昭和5年)、「一葉」(昭和15年)など肖像画の秀作も多い。昭和4年帝国美術院会員となり、昭和29年文化勲章を受章した。昭和47年3月2日、東京で歿した。95歳。
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■築地明石町
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