The Official Government First Day Cover Collection ルクセンブルク

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 ヨーロッパにおける歴史の長い独立国の一つに数えられているルクセンブルクにより発行されたこの政府公式ファースト・デー・カバーはローマ帝国時代の貨幣をとり上げたもので、添付されている切手には同国領土内で発見された四種類の古代ローマのコインがそれぞれ描かれています。これらのコインはすべて国立博物館の貨幣コレクションに入っている国宝的価値のあるものです。5フラン切手に描かれているのは、紀元前44年頃ローマで鋳造された銀製のコインで、ジュリアス・シーザーのすばらしい肖像がみられます。6フラン切手のコインは西暦141年後にローマで鋳造されたブロンズ製のコインで、ローマ皇帝アントニヌス・ピウスの妻ファウスティナを称えて彫られたものです。9フランにみられるのも同じくブロンズのコインで、324~330年頃に西ドイツ西部にあるMosselle川に臨む都市トリールにて彫刻された、コンスタンス一世の最初の妻ヘレナの肖像を描いたものです。26フランもトリールで367~375年に彫られた金貨でローマ帝国の東帝バレンスが描かれています。

 ロクセンブルクの首都で発行初日の消印が押されたカバーに描かれているのは、聖人としてあがめられたコンスタンティヌヌの母ヘレナの肖像です。

※1979年の説明です。

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