「ウルップソウ」初日カバー

0

ウルップソウ(ゴマノハグサ科)

 ウルップは千島列島の島の名前で、この島に野生が多いために名付けられたという。ただこの草は分布が広く千島、樺太、北海道(レブン島)、本州中部(北アルプス)、シベリア、アリューサン。アラスカなどの高山れき地に自生する。この仲間は約10種あり、日本には3種みられる。草丈20cmぐらいで、葉は大きく葉柄をもった丸い根生葉をだし、かなりの大株になる。本種の学名ラゴチスとはウサギの耳という意味でこのような葉形からきている。花は7-8月に長い花茎を伸ばして穂状の花をつける。花色はスミレ色、青色で非常に美しい。まれに白花(シロバナウルップソウ)がある。
 本種の変種に北海道夕張岳に生えるユウバリソウがありこれも美しい。大雪山にはオソバウルップソウがある。花色が美しので、山草家は鉢植することがあるが、暑さや多湿に弱く平地での栽培がむずかしい。あらい砂植えて作るが、根が太く強いので鉢植では鉢内におさめるのがたいへんである。このような高山植物は減生地で勧賞するのが自然であろう。ただ北地のロックガーデンではかなりよくできている。

#切手
#初日カバー
#FDC
#高山植物シリーズ

Default