第1集 武家の美「江戸城障壁画下絵(マキシマムカード)」 江戸開府400年シリーズ切手コレクション

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発行 2003.5.23

「江戸城障壁画下絵」の資料的価値

 「江戸城障壁画下絵」から、従来文字資料によってしか知り得なかった江戸城内の障壁画の具体的な有様を、ヴィジュアルなかたちで認識できるようになった。これらは天保10(1839)年の本丸御殿造営、弘北2(1845)年の御殿造営にかかわる障壁画の小下絵ではあるが、古来からのしきたりにもとづき、万治2(1659)年の本丸御殿造営の際に狩野探幽(1602~74)たちが画いた絵様の先例が参照され、できうる限り再現されたと考えられ、当時の最高の格式と権力を示すにふさわしい江戸時代初期以来の障壁画が如何なる構成であったかを窺うことができる。

 また天保・弘北の西の丸・本丸御殿の絵画制作を務めた狩野晴川院養信の日記『公用日記』の記述によって、発注者の意向を伺うための"伺下絵"の制作、検閲により描き改めが生じれば再度提出、最終的な許可が下れば、小下絵をもとに大下絵を作成して彩色を施し障壁画を完成させるという制作の過程、さらに御用絵師の仕事や生活が明らかとなった。

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