怪談生娘吸血魔

0

「顔に深い傷を負ってしまった若い娘を治療するため、ある男が人体実験を兼ねて次々と女性を襲い、結果的に連続殺人者となってしまう」…こういったシチュエーションの映画が一つのジャンルになるくらいの本数あります。「顔のない眼」「狂ったメス」「美女の皮をはぐ男」など、まだまだあります。

男の設定は医者だったり科学者だったり、娘の設定は恋人だったり実の娘だったりしますが概ね似通ったストーリー。日本でも特撮ドラマ「怪奇大作戦」の「死神の子守唄」というエピソードがこのパターンです。

本作はイタリア製のホラーで、制作者はホラー界の巨匠マリオ・バーヴァが偽名を使って務めているらしいです。なので内容自体は一定の水準を維持していますので「最低」「笑える」という感じではありません。因みに本作の主人公の科学者は薬品の副作用で醜い怪物になって犯行を重ねます。

今回こちらに展示する理由はその邦題にあります。「怪談」という響きのおどろおどろしさ、「生娘」という怪しい背徳感、そこに「吸血魔」。邦画なら分かりますが外国映画にこのタイトル、配給はエログロでお馴染みの大蔵映画。当館でも以前怪談ビデオを紹介した「あの」大蔵映画です。敢えて古めかしい日本的なタイトルを付けたのは確信犯でしょう。「怪談パリの化け猫」なんていう邦題もありましたw このミスマッチ感が堪らないのですww

 #最低 #映画

https://youtu.be/NwnWMdbKo0g

Default