Cher / 3614 Jackson Highway

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(1969)
マッスルショールズ・サウンドスタジオ設立後の第1弾としてリリースされた、シェールの6枚目のアルバム。ジェリー・ウェクスラーとトム・ダウド、アリフ・マーディンのプロデュース。
アルバム・タイトルにスタジオの住所を付けたほど気合の入っているものだが、その気合い以上の濃い内容になっていると思える。
エディ・ヒントン(g)、ジミー・ジョンソン(g)、バリー・ベケット(key)、デヴィッド・フッド(b)、ロジャー・ホーキンス(ds)といった強者のバック・ミュージシャンに負けないシェールのヴォーカルがいい。
そして、選曲も抜群だと思える。バファロー・スプリングフィールドの“For What It's Worth”で始まり、オーティスの“(Sittin' On) The Dock of the Bay”やDr・ジョンの“I Walk on Guilded Splinters”やディランの曲を3曲カヴァーしていたりする。
アルバムのフィニッシュがスプーナー・オールダム=ダン・ペンの“Cry Like a Baby”、チップス・モーマン=ダン・ペンの“Do Right Woman, Do Right Man”、エディ・ヒントンの“Save the Children”というのもワクワクする流れかもしれない。
このシリーズはダスティ・スプリングフィールド、ルルと繋がっていくものとなった。
2001年にライノ・ハンドメイドから12曲のボーナス・トラックが入った再発が行なわれた。
聴いておきたいアルバムのひとつ。

《songlist》
01. For What It's Worth
02. (Just Enough to Keep Me) Hangin' On
03. (Sittin' On) The Dock of the Bay
04. Tonight I'll Be Staying Here with You
05. I Threw It All Away
06. I Walk on Gilded Splinters
07. Lay, Baby, Lay
08. Please Don't Tell Me
09. Cry Like a Baby
10. Do Right Woman, Do Right Man
11. Save the Children

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