Mavis Staples / We Get By

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(2019)
2017年のアルバム“If All I Was Was Black”以来となるメイヴィス・ステイプルズのアンタイ・レコードでの6枚目のアルバム。ベン・ハーパーのプロデュース。
ベン・ハーパーとは2016年のアルバム“Livin' on a High Note”で“Love and Trust”を書いてもらっている。その時に“メイヴィスのプロデューをしたい”という意志を示したハーパーの念願がようやくかなったアルバムである。
メイヴィスのバック・バンのステファン・ホッジス(ds)、ジェフ・タームズ(b)、リック・ホルムストローム(g)のトリオが重厚な演奏を生み出している。ベン・ハーパーはギターは弾かず、タイトル曲の“We Get By”でヴォーカルとして素敵な歌声を聴かせてくれている。
メイヴィスの歌声はアルバム毎に新鮮さを増していて、とても79歳とは思えないスゴい感じがする。体の芯まで響いてくる感じがする。
ギター弾きのプロデュースなのでギターの位置が高い感じがするが、それがまたいい位置にいるようだ。ワン・トップのメイヴィスのトップ下で絶妙なスルーパスを出している気がする。音の数が少ないのも特徴かもしれない。
精力的にライヴを行ない、コンスタントにアルバムをリリースしている、メイヴィスの姿勢は音楽作り手としては最高かもしれない。いろんな事情があると思うが、ファンとして歌声を聴けるのは嬉しいものだ。
聴いておきたいアルバムのひとつ。

《songlist》
01. Change
02. Anytime
03. We Get By
04. Brothers and Sisters
05. Heavy on My Mind
06. Sometime
07. Never Needed Anyone
08. Stronger
09. Chance on Me
10. Hard to Leave
11. One More Change

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