Alcymene neointermedia

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嘗て日本でもシルル紀の事をゴトランド紀と呼んでいた事もある程、シルル紀における重要な産地ゴトランド島、島全体が石灰岩と言われ、三葉虫も産出したのですが、ゴトランド島の三葉虫は完全体が少なく、状態の良い標本の入手は苦労する産地であります。ゴトランドからは、数多くのカリメネが報告されているのですが、明確な違いは状態の良い標本でも難しいレベルだと感じます。本種は、独立した属名が与えられているのですが、外見に大きな違いは学者レベルでなければ論文からでも分かり難いです。既に採掘できないゴトランド産では数少ないクリーニングが近年になってからされている標本なので、細部の保存状態はとても良い個体です。Alcymeneと同定されている標本は、実は世界で見ても数個体レベルと言われています。

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    Trilobites

    2020/07/02

    ORM 2019年05月06日 13:33
    欠けもほぼない、希少種の美しい標本ですね。
    昔、間違いなのだとは思いますが、結構信頼のおけるショップで、同種がカリメネ・ブルメンバキとの名で出回っていたのを、見かけた事があります。見分けづらいので、仕方ないかもしれません。研究者なら、違いがわかるのでしょうが、この種でなくとも、アマチュアには良く似たカリメネの鑑別は至難ですね。

    2019年05月07日 21:48
    > ORMさん 
    gotlandのカリメネは、C. blumenbachii以外にも文献やHPで色々な種が存在しているように思いますが、正直、何が正解なのか分からないですね。本標本も特定の研究者が出所で、同定された同地のカリメネとしては数は少ないのですが、検索でかかる文献でも明確な差異があるか理解できないでいます。頭部に特徴があり区別されているのですが、同地の他種と比較しても区別できませんね。

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