Eodalmanitina destombesi

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ポルトガル産は、産状として多くの個体が地層の褶曲の影響を受けて、元の形とはかけ離れた引き延ばされたり、歪みが生じてしまう状況が見られます。その状態も味わいがあり、標本としての価値を損なう様なものではなく、産地の特色として嫌いではありません。この標本は、奇跡的に褶曲の影響を免れています。この種類の特徴は、尾部から延びる長い1本の棘です。眼もDalmanitoidea(超科)独特の上から見ると三日月状の複眼があるのですが、この標本では残念ながら欠損しています。属名の最初に"Eo"が付いていますが、初期のダルマニテスという理解で良く、デボン紀まで反映したダルマニテスの仲間の初期の姿になります。

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