Seleneceme acuticaudata

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英国の数多いTrinucleoidea(超科)の中でも派手な種類の一つです。LonchodomasやAmpyxの様に前に突き出す長い1本の棘と同様に後方へ延びる1対の頬棘があります。この標本は、脱皮殻なのですが棘を含む頭部が分離して裏返って逆向きに保存されています。同一個体の物と思われますが、この種類の脱皮の様子が分かる貴重な資料といえます。胴体部分だけで見つかることの多い種類ですが、体節の多さも注目すべき点の一つで、胴体部だけでも本種であると分かる特徴的な姿をしています。

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    Trilobites

    2020/06/28

    ORM 2018年09月01日 16:45
    この前見せて頂いた標本ですね。
    似たり寄ったりのTrinucleoideaの中でこの種はとりわけ目立ち、私もずっと探しているんですよね。胴体部のみですら滅多に無い種ですね。
    帽子がぽろっと脱げたようにも見え、おもしろい標本です。

    2018年09月01日 17:07
    > ORMさん 
    実物を見て頂いた標本です。胴体部だけでも本種であると分かる特徴的な種類ですね。完全体は図鑑だけの存在だと理解してますので、この様に同個体の全身が残っている標本で十分満足です。この様な産状からみえる、本種の脱皮の仕組みが分かり、私としては完全体以上の好みの標本ですね。

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