私的、ビートルズ「For No One」カバー曲大賞。
こんにちは、あゆとみです。 https://muuseo.com/m.nishiuchi/items/108 今更いうのもなんだが、ビートルズのカバーソングは星の数ほど存在する。 オリジナルの素晴らしさありきのカバー曲だが、中には独り立ちするくらいの個性と魅力で心に残るものも存在する。 For No One。 https://www.youtube.com/watch?v=fNahNa6qrNw 1966年にビートルズがリリースした珠玉の名盤「リボルバー」に収録されたこの名曲は、現在までの50余年の間に幾度となくカバーされてきた。 実際にどれだけカバーされたのかを調べたところ、なんと64曲もあった。 https://secondhandsongs.com/performance/10528 そのうち一曲は、ポール・マッカートニー自身によるカバーなので数に入れないとしても、63人の同業者がこの曲に心を掴まれ、リメイクしたい、と思ったということだ。 さっそく一通り聴いて見る事にした。 さすがビートルズ! ロック、ポップスはもちろん、カントリーにボサノバ、アカペラにミュージカル、インストルメンタル、ジャズにグレゴリオ聖歌。 ありとあらゆるジャンルのミュージシャンを惹きつけたことがうかがえる。 その中に私にとってキラ星のように光る、特別なカバーソングがある。 そもそも今回、For No Oneのカバーが他にどれだけあるのかを調べるきっかけになった一曲、それがリッキー・リー・ジョーンズ(Rickie Lee Jones)が2000年にリリースしたアルバム、It's Like Thisに収録されているバージョンだ。 https://muuseo.com/k-69/items/2144 この曲を最初に聴いた時、バックボーンであるオリジナルの素晴らしさを十二分に思い出しながらも、さらなる新しい魅力を発見したかのような感動があった。 こういう味付けもあるんだな〜いいもんだなあ〜と、何回も繰り返し聴いたものだ。 ピアノで始まる静かなイントロ。少女のまま大人になったようなキュートで魅力的な声がゆらゆら揺れながら、ゆっくりと心地よく彼女の世界に誘ってくれる。 https://www.youtube.com/watch?v=lbvtHBv1R2U 彼女の歌い方には特徴がある。細かくなるが、原曲歌詞の"No sign of love behind the tears"の"tears"にしても、A Love that should have lasted years!"(原曲歌詞)の"years"にしても、この"ears"の部分の歌い方が心地よく耳に余韻を残したりする。 2000年の彼女のバージョン以降は、同じ雰囲気や似た感じの歌い方のバージョンも見られるようになるので、このカバーが、後の「For No Oneカバーソング界」に与えた影響が感じられる。 その他の印象に残ったバージョンについていえば、 1967年のチェット・アトキンズ(Chet Atkins)のギターだけのバージョンも洒落ていてかっこいいし、カエタノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)のボサノバはとても楽しい。アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Anne Sofie von Otter)のバージョンには母性を感じたし、ライザ・ミネリにはミュージカル魂を感じ、グレゴリアン聖歌バージョンにはゾッとさせられた。 https://www.youtube.com/watch?v=RQZXxT9ywQs https://www.youtube.com/watch?v=85BO0OF2GR0 https://www.youtube.com/watch?v=AxsDkB7tjnA https://www.youtube.com/watch?v=gdBA9taYVMQ https://www.youtube.com/watch?v=vjYzoA-FeYw ただ、やはり私の中で、リッキー・リー・ジョーンズのバージョンは格別で、これからも聴くたびに何度も、その魅力に感服してしまうことだろう。 ということで、私的「For No Oneカバーソング大賞」は、彼女に捧げたいと思うのだ。 #ビートルズ #for_no_one #ForNoOne #The_Beatles #Rickie_Lee_Jones #リッキー・リー・ジョーンズ #It's_Like_This #ビートルズカバー #Chet_Atkins #Caetano_Veloso #Anne_Sofie_Von_Otter #Gregorian