Dr. John & the Night Trippers / Gris-Gris

0

(1968)
Dr・ジョンのアトコ・レコードからのデビュー・アルバム。ドクター・ジョンと言う名前は、19世紀のニューオリンズにいたブードゥー教の司祭の名前を使っている。プロデューサーは、サム・クックの“You Send Me”のアレンジを行っているハロルド・バティスト。
ジャケのように全曲が、怪しい空気の中で演奏されているような感じを覚える。フリー・ジャズのようでもあり、ゴスペルやブルースの要素もあり、聴いていると面白いがゾクゾクした感じを受けるアルバムってなかなか無い。本来ならキワモノ扱いされて終わりになってしまいそうだが、音楽性の高さが評価を得た。
もともとはギタリストだったが、銃で撃たれ左手の薬指が不自由になった。そのため鍵盤楽器を覚えた。このアルバムでジョンの軽快なピアノは聴けないのが残念。
“Croker Courtbullion”がこのアルバムの頂点位置する曲だ。パーカッションが永遠と鳴り続けていくような気分になる。
“I Walk on Guilded Splinters”は多くのカヴァーによってリスペクトされている曲。
聴いておきたいアルバムのひとつ。

《songlist》
01. Gris-Gris Gumbo Ya Ya
02. Danse Kalinda Ba Doom
03. Mama Roux
04. Danse Fambeaux
05. Croker Courtbullion
06. Jump Sturdy
07. I Walk on Gilded Splinters

Default