世界の航空機コレクション ロッキード L -1049 スーパーコンステレーション

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アメリカ合衆国の航空機メーカーである、ロッキード社が開発し製造した、与圧構造装備の4発大型プロペラ旅客機。
「コンステレーション」を略したコニーのニックネームと、3枚垂直尾翼付きの独特な機体形状で知られる。
1940年代から1950年代にかけてのレシプロエンジン旅客機の代表格である。
トランス・ワールド航空のオーナーで、大富豪として知られるハワード・ヒューズの支援のもと1939年に開発が開始された。
当時の新鋭長距離爆撃機をベースに、それを超える飛行性能と与圧された客室を持ちつつ、北アメリカ大陸無着陸横断飛行が可能な旅客輸送機を目標に設計された。
開発当初の名称は「L-49」であった。
1943年1月9日に初飛行。プラット・アンド・ホイットニー のR-2800型を4基搭載し、航続距離および巡航速度は世界最高性能を誇った。
中には軍用機に開発された機体もいくつか存在する。
当時、同じ時期に開発されていたダグラス社のDC6に対抗するため航続距離延長型もある。
第二次世界大戦後は、開発に携わったトランスワールド航空、パンアメリカン航空をはじめ、英国海外航空、エールフランス航空やKLMオランダ航空など、各国のフラッグキャリアをはじめとした航空会社に向けた生産が拡大されていった。
1958年に最終モデルのL-1049Hの生産を終了。後続機はL-188 エレクトラである。
生産が開始された1943年から1958年までの間に、民間型、軍用型合わせて856機が生産された。
レシプロ機の黄金時代の飾ったコンステレーションだが、日本の航空会社では導入経歴は一度もない。
というのも当時、導入するという選択肢があったが、日本航空がDC-4B、DC-6、DC-7Cとダグラス製の機材を重用して導入し、同社以外にこのクラスの大型機を運航できる航空会社がなかったため、本シリーズは導入されなかった。
しかし、日本への飛来経験はあり、当機を導入していたパンアメリカン航空やエールフランス航空、ルフトハンザ航空や大韓航空などの定期便やチャーター便が乗り入れていた経歴があるほか、アメリカ軍のチャーターとして立川基地や横田基地に乗り入れる航空会社もあった。
1964年には東京オリンピックのチャーター機としても飛来している。
1972年には試作機が名古屋空港に飛来した後に解体されており、新潟に運ばれレストランとして再利用されていたことがあった。
この機体は1979年に、千葉の谷津遊園に移設されており、同園閉園の際にスクラップ処分されたそうだ。

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    Railwayfan

    2020/10/27

    70年代の航空写真。
    三条市の信濃川の河川敷に同機があるのが確認できる。

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