全日空商事 【1/500】 〔JG50079〕 次期政府専用機モデル B777-300ER

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次期政府専用機モデル 
B777-300ER
レジなし

BOEING 777はBOEING 747とBOEING 767の中間機種として開発された大型双発機である。通称トリプル・セブン。
日本の航空工業界も21%の割合で共同開発に加わっている。BOEING 777-300ERはニーズの高いノンストップ便へ対応など柔軟性の高い航空機を求める航空会社の要請に応える目的で
BOEING 777の航続距離延長型として平成12年(2000年)2月にローンチされた。
BOEING 777-300ER型の持つ新しい特性としては新型エンジンの採用、テイル・ストライク・プロテクション、レイクド・ウイングチップ、新型着陸用メインギア、強化されたノーズギアなどが挙げられる。
BOEING 777-300ER型機には世界でもっとも強力なジェットエンジンであるGE90-115Bがパワープラントに採用されている。
GEエアクラフト・エンジンズ製のこのエンジンは115,000ポンドの推力を誇り現在、ギネス最高記録となっている。
BOEING 777-300ER型は離陸時、飛行中及び着陸時の操縦特性にBOEING 777-300型との実質的な違いはないが推力が増強されたことにより最大離陸重量はBOEING 777-300型を
10万ポンド近く上回る75万9,000ポンドに引き上げられた。テイル・ストライク・プロテクションはメインのフライトコンピュータの機能で離陸時に尾部が地面と接触するのを防止し従来よりも低速での離陸が可能になった。新型のセミレバー式着陸ギアは旋回の中心軸を主軸から尾部側の軸に移動させることにより離陸の早い段階で機体の先端部を引き起こすことが出来るようになりテイル・ストライク・プロテクションとともに機体のペイロードを増加できる利点をもたらしている。外観上の大きな特徴としては BOEING777-300ER型向けに設計されたレイクド・ウイングチップがあり先端を細くしたウイングチップを取り付けることで飛行性能の向上、離陸時の滑走距離の短縮、燃料効率の改善、上昇性能の向上につながっている。
レイクド・ウイングチップの採用によりBOEING 777-300ER型では燃料効率が2%改善、機体1機が使用する燃料を年間130万ポンドも減らすことで地球に排出され、環境に悪影響を及ぼす二酸化炭素(CO2)の量も390万ポンド減少させることが可能となった。
世界最先端のテクノロジーを結集した世界最大級の双発機であるBOEING 777-300ER型機は航続距離約14,000kmを実現した。
この航続距離は4発のBOEING 747-400型機の約13,000kmをも凌ぎ双発機が超長距離運航に適していることを示している。
次期政府専用機は「政府専用機に関する対応方針について」(平成25年8月7日政府専用機検討委員会決定)を受けて現行政府専用機(B-747)の委託整備の見込みが立たなくなる平成31年度以降においても引き続き要人空輸の任務を継続する目的で新たな政府専用機2機の取得が計画された。
新たな政府専用機の調達に当たっては、防衛省が予算計上するとともに、新たな政府専用機の保有・運航については、現行と同様、航空自衛隊が行うこととされた。
平成25年8月7日、政府専用機検討委員会の「政府専用機に関する対応方針について」において後継機の調達と条件を決定。平成26年8月12日BOEING 777-300ER型が新たな政府専用機として必要な要求事項を全て満足しているとして機種決定した。
新たな政府専用機の外装デザインについては平成27年4月28日に決定、発表された。新たな政府専用機は平成31年度運航開始に向けて民間航空会社が受領する形態のグリーン機2機に対するVIP改修を行い平成30年度に取得する予定となっている。

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