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- 303F 航空館 ヘルパウィングス1/500
- ヘルパ 【1/500】オーストラリア・アジア航空 B-747SP
ヘルパ 【1/500】オーストラリア・アジア航空 B-747SP
オーストラリア・アジア航空
B-747SP
レジ VH-EAA
ボーイング747-SPは、アメリカのボーイング社が開発した大型旅客機でボーイング747の派生モデルの一つで「SP」は「Special Performance」の略。
胴体を大幅に短縮して重量を減らし、さらに翼を改修することで航続距離性能を向上させた。
通常の747シリーズの特徴の一つである大きな積載能力を犠牲に、世界初の東京〜ニューヨーク間無着陸直行便に就航可能な航続距離を得ている。
1970年より就航したていたボーイング747は、そのキャパシティは他に追随するものがなく旅客航空の新しい時代を切り開いていたが、日本とアメリカを結ぶドル箱路線である東京とニューヨークを無着陸で結ぶほどの航続距離性能はなかった(当時そのような航続距離を持つ旅客機は他にも存在していない)、パンアメリカン航空や日本航空、ノースウエスト航空など同路線に就航していた各航空会社は、ボーイング747やマクドネル・ダグラス DC-10を投入するもアンカレッジやサンフランシスコ経由で飛行することを余儀なくされていた。
ローンチ・カスタマーはパンアメリカン航空で開発はもといボーイング747のローンチカスタマーでもあるパンアメリカン航空のファン・トリップ元会長が、ボーイングやロッキード、マクドネル・ダグラスなどのアメリカの大手航空機製造会社に、東京 - ニューヨーク間、ニューヨーク - テヘラン間の無着陸直行便の就航を目的とした機材の開発の依頼を行った。
1976年3月5日にパンアメリカン航空向けの1号機「Clipper Freedom(N531PA)」が納入されている。
オーストラリア・アジア航空は、もうその名からお察しの方もいらっしゃるかと思う。
政治的な理由で別のブランド名により別航空会社に見せかけ台湾路線を運行という、かつて日本にも存在した日本アジア航空と同じ系統の航空会社である。
その正体はカンタス航空で、尾翼のデザインもカンガルーではない、カンタス航空のマークを知る者にとってカンガルーではないユーモラスな何かを感じさせるデザインである。
モデルとなったVH-EAAは元々カンタス航空が1981年に納入したもので1994年にオーストラリア・アジア航空に移籍。
1996年にカンタス航空が、民営化により台湾路線の運航が可能となり、子会社を持つ必要性がなくなり、オーストラリア・アジア航空は営業を終了。
再び当機材はカンタス航空に戻り2002年まで活躍したらしい。
モデルはヘルパより発売された物だが、通常のパッケージと違い、高級感ある化粧箱となっている。また、リミテッドエディションという仕様も発売されており、こちらは記念プレートが付属している。