ウルトラセブン〈EVOLUTION〉ネバーランド

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 「誕生35周年 ”EVOLUTION” 5部作」第4弾〈EPISODE:3〉。「既に星人たちの策謀が溶け込み、街は発せられた電磁波によってマインドコントロールされ、一般市民はウルトラ警備隊と地球防衛軍の生き残りのメンバーを認識しない。そんな中、自分たちを認識できる少女マユコを発見したことで事態は動き始める。ウルトラ警備隊は電磁波を発する新電波塔を破壊しようと計画し、実行しようとするが…。」この後、物語はこのエヴォリューションシリーズ最大のクライマックスを迎えるのですが、これにより本シリーズ第1弾〈EPISODE:4〉『イノセント』で呈されたウルトラセブンの復活とサトミ隊員の不在の理由が明らかになります。
 それはそれとして、その後ネオパンドンが出現し、セブンと戦うシーンへとストーリーは進行していくことになるわけですが、いかにも唐突な感じというのは拭えず、新電波塔の破壊の件や、それに伴う一般市民のマインドコントロールの件などの顛末はどうなったのだ、という不満、というか消化不良の感が残存してしまいました。シリーズ全体をとおしてみても、セブンの復活以前と以後で物語が分断されてしまっており、統一感に欠ける印象が濃厚です。
 不満ついでにもう一つ言わせてもらうと、今エピソードから登場するガルト星人の造形もいただけませんね。例えば、このシリーズに登場するペガッサ星人、ゴドラ星人、円盤竜(宇宙竜ナースの円盤体様)、ネオパンドンといった成田亨氏由来の造形と見比べると、明らかに見劣りしてしまいます。
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