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ウルトラセブン〈EVOLUTION〉アカシックレコード
「誕生35周年 ”EVOLUTION” 5部作」第5弾〈EPISODE:5〉。いわゆる「平成ウルトラセブン」の大団円となった本作は、DVD視聴者サービスとでもいえるようなガルト星人&怪獣ガイモスとの格闘シーンがある一方で、正当な地球の盟主は人類であることが妥当なのか、という、ある種前シリーズにも通底するテーマを問いかける内容となっています。エピソード3『ネバーランド』で登場した「新人類」は否定され、エピソード4『イノセント』で出現した植物生命体が最適の存在なのか、シラガネ隊長の「正しいか正しくないかは、神ではない我々にわかりっこない。ただ人類を、我らの同胞を、守りたいだけだ!」という覚悟で自らの正義を正当化しようとします。そして、セブン=カザモリが辿り着いたアカシックレコードの真実とは、人類の希望とは…。示唆に富んだ結末は、観る者各人の解釈に委ねられるものでした。
ということで、最後にこの「誕生35周年 ”EVOLUTION” 5部作」全体についてですが、エピソード3『ネバーランド』の稿でも述べたように、ウルトラセブンが幽閉状態を脱して地球での活動が可能になるまでと、それ以後の2部構成のようなストーリー展開でした。要するに、シリーズ前半部はセブン復活というものをいかに説得力を持って必然的に展開するかに腐心されたものであり、後半部は前シリーズ「ウルトラセブン1999最終章6部作」のテーマをさらに掘り下げたものだったわけで、個人的には前シリーズよりもさらに見ごたえのあるSFドラマシリーズだったと思っています。
まあ、昭和の時代に制作されたオリジナルシリーズがあまりにも偉大な存在ですから、その続編、というか後日譚ともいえる「平成ウルトラセブン」に対しては否定的な意見というのも巷には存在し、中にはろくに作品自体を観もせずに白眼視する向きもあったようですが、限られた予算や状況、その他の制約がありながら、「ウルトラセブン愛」を貫いて制作してくれた平成ウルトラセブンのスタッフには、ただただ感謝ですね。
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woodstein
2020/01/26「誕生35周年 ”EVOLUTION” 5部作」の様々な場面が収録された画像です。
https://www.youtube.com/watch?v=Qy8uiaYbwAU
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woodstein
2020/01/27上載の画像には、「ウルトラセブン1999最終章6部作」の場面も含まれていました。その旨補足させていただきます。
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CRASH AND BURN 場外劇場
2022/04/21 - 編集済み自分も平成セブンは全部ソフトを購入しました。
巷で言われている悪評も良く分かるのですが心にひっかる物があったのも事実。
それをたいへん丁寧な解説文で紹介してあり自分の中で言葉にできなかった魅力を
形にして伝えられた文章が素晴らしかったです。
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woodstein
2022/04/23CRASH AND BURN 場外劇場さん、コメント有難うございます。過分な御言葉を有難うございます。平成ウルトラセブンは語られることが少ないので、なるべくネタバレしない範囲で紹介文を作成してみたのですが、その内容がある程度でも伝わってよかったです。
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Jason1208
2022/04/23 - 編集済みこの“EVOLUTION”5部作はCS放送で観ました。
ストーリーに「ネアンデルタール人(旧人)は絶滅したわけでは無い。」(要旨)という学説を連想しました。
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woodstein
2022/04/25Jason1208さん、コメント有難うございます。「ネアンデルタール人は絶滅したわけではない」という学説がどのようなものなのか私にはわかりませんので何ともお応えしようがないのですが、一般的には現在の人類であるホモ・サピエンスにより滅ぼされたこととなっていますね。その一方で、そもそもホモ・サピエンスによって滅ぼされたのではなく、その種族の持つ要因によって絶えてしまったという考え方もありますし、また、ホモ・サピエンスとも交雑していて、そのDNAは現代の人類にも受け継がれているとの考え方もあるようです。もしかしたら、この地球上のどこかにネアンデルタール人の末裔が細々と生き永らえている可能性もあるのかもしれませんが、これくらいが私の現時点での限界です。
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Jason1208
2022/10/042022年のノーベル医学生理学賞のスパンデ・ペーボ教授の研究「現代の人類にも絶滅した旧人(ネアンデルタール人)の遺伝子が受け継がれている」という学説が、“アカシックレコード”の元ネタのひとつだと思います。💐
https://youtu.be/43VQL9FqOaM
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woodstein
2022/10/11Jason1208さん、コメント有難うございます。返事が遅くなって申し訳ありませんでした。ノーベル医学生理学賞は仕事柄それなりに興味をもって毎年の報道を見ているのですが、今年の受賞内容は正直、意外かつ拍子抜けでした。それはともかく、人類の遺伝子は何らかの形で現代に受け繋がれているという考え方が実証できたのは、Jason1208さんの仰るとおり、画期的なものだったということですかね。
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CRASH AND BURN 場外劇場
2022/04/24 - 編集済み平成セブンはとかく貶されがちだしその意見には同意する点も多いのですが
それを承知で臨んだのも事実なので口当たりだけでの評価では本質が見えてきませんよね。
そんな中丁寧な論調で本作の魅力を伝えられた文章は良かったです。
また新宇宙人のデザインについては下品なデザインで嫌だったので同意ですが「こんな醜い連中に地球人が醜いと言われる皮肉」があるのでしょう。
また年数が経って気付くのが同時期の平成ウルトラ怪獣と違って一見でデザインが頭に入ってくること。
ヴァリエル星人やバンデラス太陽、ヴァルキューレ星人、大鉄塊、ガイモスなんは頭にこびりついて離れません。
ここはさすが高橋昭彦デザインと言う所でしょうか。
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woodstein
2022/04/25CRASH AND BURN 場外劇場さん、再びのコメント有難うございます。怪獣や星人の造形・デザインについてはあまり詳しくない、というよりもそれほど興味がないので何とも対応しにくいのですが、要するに成田亨氏の創造物の刷り込みが強く、他を受け入れ難くなっているのかもしれません。CRASH AND BURN 場外劇場さんの挙げられたヴァリエル星人などは私にしてみればケバケバし過ぎるイメージなのですが、むしろその方が少数派なのであって、高橋昭彦氏なるデザイナーの産み出す造形は現代的感覚に溢れた魅力的なものとして受け入れられているのでしょうね。
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kinggidoko
2022/04/24 - 編集済み昭和オリジナルドラマから60年以上経過してもセブンのカリスマ性は衰えませんね。いろんな意見はありますが各時代におけるセブン作品を許容して歴史に刻んでいけば将来新たに制作されるかも知れない新展開への期待が止まない思いでいます。
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woodstein
2022/04/25kinggidokoさん、コメント有難うございます。今後『ウルトラセブン』の新作が製作される可能性は殆どないとするのが常識的なのでしょうが、もしかしたら「シン・ウルトラセブン」なんて企画されないだろうか、という淡い願いは持っています。
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