Zlichovaspis rugosa

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以前は、Odontochile hausmanniと呼ばれていた種で、デボン紀モロッコ産において、美しく人気のある種の一つだと感じます。この標本でも十分な大きさがありますが、大きい個体では15cmにもなる種類です。ただ、大きな個体は体表が荒れていたり、複眼の保存が不十分であったり、補修が多い標本が多くなる傾向があります。Zlichovaspisには、全身に顆粒に覆われたZ.spiniferaもいますが、本種の方が圧倒的に数は多いです。一般種として扱われている本種ですが、近年は産出が激減していて良質な個体は入手困難になっています。

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  • 大型の種は一般的に数が少ないものですが、この種に関しては幸いまだ市場に出回る方ですね。おっしゃる通り他の種同様激減傾向ではありますが。この種の大きな標本はあれが目立ち、大味になるので、私も入手するなら本種ほどの大きさが理想だろうなと思います。良好なプレップの標本が手に入れば良いなと思います。

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      Trilobites

      2020/08/12

      この種の15㎝クラスは何度か実物を見たことがありますが、保存状態云々より存在感が異様で購入すべきか心が揺らぎました。場所の問題もあり大きさより質を主眼に置いて収集しているつもりなので、その場合、この大きさで十分満足です。一般種ですが、吟味していると後回しになりがちですが、とても美しい種類なのでコレクションには欠かせない種類だと思います。

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