Modocia typicalis

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個人的にですが、カンブリア紀アメリカ産で最も美しい種類の一つだと思います。知名度はそれなりにあり、市場でも見かける種類ですが、棘が綺麗に長く整った標本がとても少なく感じます。通常この種類は通常2〜3cmくらいの標本が多い中、5cmを超える迫力のサイズとアリ地獄のように削り出せれている姿がインテリアに出来るくらい美しいです。この標本は、左頬棘の補修がありますが、上手く補修されています。近年、この種を含むModociaは、Ptychopariida(目)からAulacopleurida(目)へ移籍する事になり、三葉虫史上最も長く生き残るProetusの祖先という事になります。形態だけ見るとProetusの要素が全く感じられませんが、どの様な視点から移籍するのか知りたい所です。

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  • ただただ美しい、ベストオブベストの標本ですね。実物なら、より迫力を感じるのでしょうが、54mmというのも、この種にしては相当なものですね。プレップも、芸術的なクレーター彫りで母岩の層が見えて好きです。コンフォート氏あたりの作品でしょうか。

    分類については、きっと専門的な理由があるのでしょうが、本種がProetidaというのは、感覚的に受け入れ難いですね。

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      Trilobites

      2020/06/27

      この種も何度も買い直してきたのですが、状態の良い標本と並みの標本と別の種かと思うほど落差がありますので、納得がいかなけければ無理に買わない方がいいと思いますよ!ただこれぞと思うような標本は、他のユタ産希少種と同じくらいの入手難易度があると思っています。

      プレパラーターは、分からなかったので記さなかったですが、特徴的な掘り方や剖出レベルの高さ、補修の出来からアメリカントリロバイト社辺りの仕上げだとは思っています。

      分類については、何処かに根拠が記されているかもしれないので、今後の研究課題にしておきます。

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