Acernaspis quadrilineata

0

デボン紀では、主役と言ってよい位に栄華を極めたファコプス超科の仲間ですが、最初から繁栄した訳ではありませんでした。同じファコプス目でもチェイルルス超科は、オルドビス紀に栄華を極め、カリメネ超科がシルル紀に栄華を極めましたが、ファコプス超科の仲間は、ProchasmopsやEstoniopsなどが初期型の仲間が出現するものの、まだマイナーな存在のままでした。シルル紀にやっとファコプスらしい原型となる種類が出現するのですが、それが、この小さなAcernaspisの仲間です。この形から後のデボン紀に繁栄する基本となった種類なのです。この標本は、体にウミユリの仲間が一緒に化石となって乗っています。

Default